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爽やかにして鮮やか ~麺屋かんじん堂~vol.1 

JR京都駅。
左京区民であり、電車移動は京阪か阪急が主である私にはさほど縁のない駅である。
界隈の飲食店にはもっと縁がない。通勤客や観光客が多いこの界隈は、飲食物の質を上げることよりも量を捌くことを主とする店が多いのか、私と趣向が合わなかったりあまり興味すらそそられなかったりである。

とはいえ全くこの界隈に用向きがないという訳でもない故、自分にとってステディな店を持ちたいのも確か。
何年来かの小さな望みだ。
そしてこの日、そこに一筋の光を差し込む店と出会うこととなる。
麺屋かんじん堂
一度きりの体験で良かったはずのラーメン屋だ。

麺屋 かんじん堂 店前




かんじん堂は、主に駅やデパートやショッピングモールの構内かその界隈でチェーン展開をする株式会社熊五郎の、一系列店である。
京都においてはかんじん堂がある京都駅前の地下街ポルタに同じ熊五郎系列の京熊五郎があり、駅西側の伊勢丹には上方ざんまい屋駅南側にあるショッピングモールのAvantiには百年屋もある。

そしてこの熊五郎系列店のユニークな点は、麺主役型を謳う結果として大阪に自家製麺を広げることとなった庄司忠臣氏(豊中麺哲の店長。通称赤シャツ)の指導を全面的に仰いでいること。
私がかつて訪れたいくつかの系列店においても、最低でも麺は美味しい店ばかりであった。

とはいえ熊五郎系列店は、その営業場所からして量を捌くことを最大のミッションとしている。
その影響があるのかないのか、麺は良いとしてもスープやつけダレが麺を引き立てられていない、むしろ足を引っ張っているんじゃないかと思わされる店ばかりであった。
柚子切り中華麺やその他「和」が少し重んじられたメニュー構成であるかんじん堂もまたそんなものだろうと思っていて、敢えて足を向ける気も起こらなかった。
しかし柚子の香りを好む私としては、一度くらいは行っておきたい。
そんな程度の店であった。

さて。メニューだ。

麺屋 かんじん堂 メニュー3

      メニュー2

柚子切り麺に御膳、海鮮丼、東寺揚げ(エビを湯葉で包み、それを揚げたもの)など、蕎麦も出す小料理屋のようなメニュー構成である。なるほど。
鶏がコーチンではなく薩摩産のものであることは麺哲系列店的にも熊五郎系列店的も珍しく、香味油にオリーブオイルを使用していることに至ってはラーメン・つけ麺界全体的に珍しい。へぇ。

私は「玉みず」のミニラーメンを特製つけ麺に変更して注文。
ちなみに玉みずは、ミニラーメンならば800円でラーメンを通常サイズに変更すれば900円。
しかし後の会計時、特製つけ麺に変更した私が支払ったのは980円。
でも特製つけ麺(880円)とラーメン単品(醤油・塩。650円)との差額は230円。
ん?んんっ?何故1130円じゃないのだろう。
サービスが良いのか店員さんが間違ったのか…。

まあいいや。そんなわけで特製つけ麺を実食する。

麺屋 かんじん堂 特製つけ麺1

麺は、口に入れた瞬間から飲み込むに至るまで、小麦の旨味・香りと柚子の香りが共にふわりと漂う自家製麺。
味・香りの程度もそのバランスも、なかなか素晴らしいものがある。
私が苦手なかんすい臭さも少なからずあったが、メリットに比すと小さなデメリットだ。
もっと柚子がキツい麺であることも想定していた故、これは嬉しい意外性。

食感は、麺類全般の評価基準のメインをコシに置く大多数の人たちにウケるかどうかはわからないが、ヤワいとも感じなかった。

麺屋 かんじん堂 特製つけ麺2

この麺を、塩分強めの鶏塩系つけダレにつけて食してみる。塩分耐性の低い舌を持つ私は、6分目程度のつけ具合だ。
そして一口。
ありゃりゃ、美味いじゃないの。
熊五郎系列の麺類だから、この段階で「やれやれ。やっぱりね」と残念な気持ちになるものだと思っていたのに。
これまた嬉しい意外性。

口に入れてまず第一に鶏塩の味・香りが来て、噛み進めていくうちに小麦の味わい・香り。そして飲み込む際に柚子の香りがふわっと漂う。
「鶏塩→小麦→柚子」という、味わいの変遷がある。
予想を裏切る完成度の高さだ。

まさか熊五郎系列店で、というか仮に大して美味しくなくてもよほど外装が酷くない限りは多数の客入りが期待できる(現にこのポルタのレストラン街は、ご飯時には様々なお店で観光客や通勤客等の行列ができている)この場所のこのチェーン店で、しかもネット上の評価も大して高くないのに、こんな味に出会えるとは思ってもいなかった。

具は、麺の上にチャーシューと東寺揚げ、ほうれん草、つけ汁の中にネギと生麩。
東寺揚げは程々のエビ感にほのかな湯葉感、そして衣の程々のサクサク感があってまずまずの美味しさ。
チャーシューは私の好み以前に、これが好きでたまらないという人は少なそうだと思わされたけど。

なお、スープ割があるのかどうかは知らない。

夜の京都タワー

実はこのサイトで高く評価されていることも今回の初訪問の動機となったのだが、いやはや、納得の一杯だった。
「もう少し質を追求しているはずの○○○や△△△等よりもこの店のつけ麺の方が美味い」とも思えたし、この界隈でのステディな一食となりそうなのも個人的にはありがたい。
食堂街やレストラン街の店だからって、一様に括ってしまうのは良くないということか。

(2010年8月、初訪問)

○ 麺屋かんじん堂

住所:京都府京都市下京区東塩小路町901 京都駅前地下街ポルタ(地図
営業時間:11時~22時
定休日:無し(ポルタに準ずる不定休はアリ)
電話番号:075-344-3647

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COMMENT

京瑠璃さん、こんにちは♪

夜の京都タワー、綺麗ですねぇ。 ^^
ぽわぁ~っとしたグラデーションが素敵です。
冬だと空気が透き通って、もっとキレイな感じなのでしょうか?

香り油に使用されているオリーブオイルは、かなり良いモノの使っているのでしょうか?
なんだか、こだわっている感じの説明ですけど。
重層型和風スープとやらにも興味が・・・。

2010/09/07(火) 16:17:47 | URL | こま #JK/.nkhc [Edit]
こまさん こんばんは

>夜の京都タワー、綺麗ですねぇ。 ^^

そうですよね。昼はともかく・・・。

>冬だと空気が透き通って、もっとキレイな感じなのでしょうか?

特別に意識したことがありませんでしたが、そうかもしれませんね。
私の下手な写真技術でも良い写真が撮れるかも・・・。
今年の冬に撮っておきますよ。

>香り油に使用されているオリーブオイルは、かなり良いモノの使っているのでしょうか?

「どんな風にオリーブオイルが効いているのだろう」と私も気になりましたが、塩分耐性の弱い私の味覚はつけ汁の塩っけに負けてしまい・・・。

冬場には柚子切り塩らーめんも食べてみようと思いますので、そちらで意識してみます。

とはいえ、それほど良いオリーブオイルを使っているわけではないはず。
というのも、もしそうであれば、「○○使っています」と書くと思うんですよね。

>重層型和風スープとやらにも興味が・・・。

つけ汁は「塩>鶏>節類」って感じでした。

このつけ麺、こまさんも割と好きな類のはず。
2010/09/09(木) 22:07:40 | URL | 京瑠璃 #3KrfhFaQ [Edit]

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蕎麦、中華そば、側(そば。つまり私たちの身近にあるもの)等、ソバ全般に関して。

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