スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

懊悩と献身 ~山ぶき~ vol.1 

9月初旬。
例年になく、絡みつくような暑さがまだまだ続いていたこの時期、京田辺市に降り立つ。
前日までに国内最高気温を二日連続で記録していた、とんでもなく暑そうな地域だ。

しかしこの数日後、「国内最高」に疑念が持ち上がることとなる。温度計に絡まっていたツタが原因で、正確に計測できていなかったのではないかという。そして月末には、この「国内最高」は公式記録としては残らないことが決定した。
なるほど。私が訪問した日も、当然暑いには暑かったのだけど、それでも京都市内よりもまだマシだと感じられたわけだ。

近鉄 新田辺駅

それはさておき、この日の私にはさほど時間がなかった。この京田辺市のすぐ北の城陽市で、忙しくしていた。でもスケジュールの合間を縫うようにして、京田辺を訪れた。強引に作り出した時間は1時間半。半ば強行スケジュールというわけだ。
そしてこの日の私のモチベーションの全ては、いくつかの味も色気もないタスクを差し置いて、山ぶきに向いていた。
山ぶき。休日に自腹で出向くにはちょっと億劫だけど、諸々の事情に恵まれれば是非とも訪れたいと思っていた蕎麦屋である。

▼... Read more ≫

爽やかにして鮮やか ~麺屋かんじん堂~vol.1 

JR京都駅。
左京区民であり、電車移動は京阪か阪急が主である私にはさほど縁のない駅である。
界隈の飲食店にはもっと縁がない。通勤客や観光客が多いこの界隈は、飲食物の質を上げることよりも量を捌くことを主とする店が多いのか、私と趣向が合わなかったりあまり興味すらそそられなかったりである。

とはいえ全くこの界隈に用向きがないという訳でもない故、自分にとってステディな店を持ちたいのも確か。
何年来かの小さな望みだ。
そしてこの日、そこに一筋の光を差し込む店と出会うこととなる。
麺屋かんじん堂
一度きりの体験で良かったはずのラーメン屋だ。

麺屋 かんじん堂 店前

▼... Read more ≫

夏はトマト、秋はどうする ~麺屋 こころ~ vol.1 



本当に残念ながら、この秋に店を畳まれました。

敢えていうまでもなく、この京都には日本中からの観光客ないし参拝客が来る。
世界各国からもやって来る。
桜の季節、祇園祭、五山の送り火、山村紅葉。
たくさんの人で溢れかえる時期ばかりである。

大文字山1

当然、有名なスポットも枚挙に暇が無い。

けれども、「宝ヶ池」といわれてピンと来る他府県の方々はそうはおられないだろう。
京都議定書が結ばれた国立京都国際会館に隣接する池だといわれ、初めて「ああ。聞いた覚えはある…かも」という方々も僅かにおられる程度だろうか。

宝ヶ池1 国立京都国際会館
(宝ヶ池)                          (国立京都国際会館)

そう。基本的には京都人、いや、左京区民が訪れることもあるといった程度の慎ましい場所なのである(かくいう私も、この地には少年時代のノスタルジーを喚起させられる)。

宝ヶ池の北側の東西に走る通りである宝ヶ池通りを途中で北上すると、この地に似合う慎ましいラーメン屋がある。
麺屋こころ

麺屋こころ 店前

今年2010年3月に開店したばかりの、新進気鋭にしてどこかひっそりとしたラーメン屋である。

▼... Read more ≫

英気を蓄える蕎麦屋 ~手打ち蕎麦 欅~ vol.0 


滋賀県は草津市。かがやき通り沿い。
この近くで所用があり、しかし昼は割合に時間を割くことができる。
と、そんな条件下で、以前から訪問したかった手打ち蕎麦 欅へ初訪問。
バスを降り、開店直後であるはずのこの蕎麦屋へいざ!

しかし…

手打ち蕎麦 欅 店前0

「………なんで?!」
休業を知った瞬間、セミの鳴き声がいつも以上に五月蝿く聞こえたのは気のせいか。

その日だけか、せいぜい1~2週間の臨時休業ならわかる。
そういうのに当たる日はある。仕方がない。
でも店前の草花の荒れ具合から判断すると、既に短くない期間を休業されていることがわかる。
何らかの事情があるのだろう。仕方がない。

問題は、ネット上でその情報が上がっていなかったことだ。
以前にも欅は2年ほど休業されていて、2008年に営業再開されたことは書かれているのに・・・。

「こんなのって無いよな…」

熱い蒸気を吹きかけられているかのような猛暑日、やり切れなさを背負ったままこの近辺のイタリアンやフレンチに行く気にはなれず。
セカンドハウスや欧風料理店はもっとどうでも良い。
次のバス?50分後だ(田舎め)。

バスを待つ気など起こらず、熱波に耐えつつも南草津駅近辺へと歩く。
途中でコンビニやコミックショックで涼みながらだけど、この暑さでは大した救いにならない。
ずっと道のりはずっと下り坂だったけど、それも救いにならない。
それぐらいに、どうしようもなく暑い。
まとわりつくような汗が辛い。

ささくれだした心が暴走し始める。
心の中で、何かに毒づく。
「どこがかがやき通りだ!一片の輝きも無いじゃないか!」
この時の私ほど輝きが失せていた男もいないだろう。

結局、駅の近くのラーメン屋で昼食を済ませましたとさ。

(2010年8月、初訪問ならず)

実践の相 ~蕎麦工房 膳~ vol.1 


たとえば美味しい蕎麦を打つこと。素晴らしい蕎麦屋を営むこと。そこに不可欠なファクターがあるとすれば、何があるだろうか。

もちろんいくつも挙げられるのだろう。それどころか、もしかすると枚挙に暇が無い程に存在するかもしれない。でも次の3つは確実に存在している。

「感性(抽象性・イメージ)」
・「理性(ことばとその体系化)」
・「実践(具現化・具象化)」


この3つが三位一体となり、欠くことができないものとなっている。あれこれと感じたり考えたり、やってみたりしなければならない。というか単純な話、これらは我々が「簡単じゃない」「難しい」と見なす行為全般に貫徹されているファクターである。

blue_into_blue.jpg

興味深いことに、この京都で名高い手打ち蕎麦かね井蕎麦屋にこら蕎麦工房 膳は、見事なまでにその特色が異なる。各々が、上の三位一体モデルにおけるもっとも色濃い部分が異なっている。
かね井は感性的。フィーリングにもっとも重きを置いている。にこらは理性的。途中で感性と実践を経るにしろ、初めと終わりがことばや理論で成り立っている。
そして今回取り上げる膳は、何といっても「実践」の色が濃い。それも、かね井の感性色の濃さよりもにこらの理性色の濃さよりもずっと濃い。

今回はそんな、いかにも「実践的」な蕎麦屋の話である。

蕎麦工房 膳 案内板 -1

▼... Read more ≫
BACK | HOME | NEXT

calendar

S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
08« 2017/09 »10

プロフィール

京瑠璃

Author:京瑠璃
蕎麦、中華そば、側(そば。つまり私たちの身近にあるもの)等、ソバ全般に関して。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
PageTop▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。